【第1回定例会 一般質問№3 高齢者・買物弱者のサポートについて】
先月2/23開催の一般質問3項目目の「高齢者・買物弱者のサポート」についての内容を掲載します。
烏山地域のいわゆる公共交通不便地域にお住いの高齢者の方から、元気な時は自転車で商店街まで買物に行っていたが、今は歩く事もままならないので、タクシーを利用して買物をしているとの話を伺いました。
毎日タクシーを使うわけにもいかず、外出もできず大変に不自由を感じられていらっしゃいました。
そこで、大手コンビニが高齢者・買物弱者をサポートするための移動販売の取り組みを行っていることを聞き、先日視察をして来ました。
サービス付き高齢者住宅前に、コンビニ商品を積んだ移動販売車が到着すると、待っていましたとばかりに居住している高齢者の方々が続々と出て来られ、買物を楽しまれていたのです。
詳しく伺うと、川崎市が高齢者や障害者の方々のニーズを産業に生かし、誰もが安心して生活できる地域社会の基盤作りのため取り組んでいる「ウェルフェアイノベーション」という産業と福祉の融合によるプロジェクト事業の補助金を活用して、移動販売の事業を行っていました。
そこは、昨年12月から運行を開始した地域でしたが、ご近所の方々にも利用出来るようにと周辺住民にも声をかけ、更には地元商店街と連携しての販売や交流も既に始まっており、顔と顔が見えるコミュニティの場として、地域包括ケアシステムに繋がる姿がありました。
現在、様々な宅配サービスが充実していますが、高齢者や買物弱者にとって自分の目で見て商品を選べること、外出して人との交流が出来ることはかけがえのない喜びです。
今後益々高齢化が進む中、高齢者の孤立を防ぎ、外出する機会を提供するためにも、高齢者・買物弱者のサポートは重要な課題ではないでしょうか。
川崎市の産業と福祉の融合による民間活力を生かしたこのような事業の手法を、地域性に基づいて地域包括ケアの地区展開で実施する地区アセスメントの問題提議の一つとして推進していくべきことを求めました。