【予算特別委員会*企画総務所管質疑 その2】
昨日に続き、3/7の企画総務所管での質疑「区立駐車場(玉川総合支所・砧総合支所)の料金改定について」をご報告申し上げます。
【区立駐車場の料金改定について】
この度、施設使用料の見直しに伴い、玉川と砧総合支所の駐車場料金についても見直しが図られたところです。区は近隣の相場を参考に設定したとのことですが、民間のコインパーキングはほぼ最大料金として上限を設けていますが、この区立駐車場にはその設定がないことに決定的な違いがあります。開庁時間内の行政手続きやご相談に来庁された方へは、1時間まで無料とすることや障がいのある方は全額免除との配慮はあるものの、2つの総合支所にはホールと区民活動のための会議室がありますが、車を使用しなければ社会参加しづらい例えば介護が必要な高齢者等の配慮はありません。ホールでの催しや会議室の使用は、基本的に行政手続きより長時間となる上、会場費やチケット代(観覧料)を支払って来場されたにも関わらず、上限もなく何の割引がない高額な料金になることは高齢者の社会参加の促進とは逆行するのではないでしょうか。
質問:上限設定によって来庁者や施設利用者の駐車の妨げになる一般の長時間駐車を懸念するのであれば、例えば施設利用者へは上限設定や観覧時間に応じた割引を講じるべきと考えます。高齢者をはじめ、より多くの区民が社会参加に参画できるよう、区立駐車場料金の改善を求めます。見解を伺います。
政策企画課長 答弁:今回の施設使用料等の見直しにおいて、区立駐車場については、他の施設と同様に管理運営経費の増加割合に基づく算定を基本としつつ、相談等の目的で来庁し駐車場を利用した方については適切に減免処理を行っていることや、来庁以外の利用の面では選択的かつ私益性が高い施設に分類できることから、近隣相場 を参考として 大きな 乖離が 生 じないよ う設定 したところで ある。また、世田谷区立駐車場条例においては、開庁日の8時30分から17時30分までの間に、障害のある方やこれに準じる方が利用する場合の使用料は全額免除としている。さらに実務においては、開庁時間外についても、障害など利用者の事情 に応じ て、必要な減額 対応を行っている。観覧などで施設に来庁された場合の時間に応じた割引については、身体が不自由な 方など の事情 に応じ 、引き続き柔軟な減免対応を行 う。4 1日あたりの上限額設定については、懸念点として長時間駐車が増え、来庁者や施設利用者の駐車を妨げることなどが考えられるが、利用者の利便性向上などの利点と比較し、影響の少ない範囲からの限定的な導入の可能性を検討していく。
今後、本庁舎が完成した際の駐車場の運用についてはどのように考えておられるのでしょうか。庁舎周辺には民間パーキングが非常に少ないことが懸念されます。
質問:今後、料金設定については上限設定や観覧者への割引制度など設け、障がいのある方の他、高齢者等配慮が必要な方への観点を取り入れるべきと考えます。見解を伺います。
庁舎管理担当課長 答弁:本庁舎における駐車場につきましては、現在、第二庁舎地下駐車場を来庁者用として無料で運用しており、令和 11 年4月の完全竣工後は、新庁舎西棟地下に設置する予定となっ
ております。新庁舎西棟地下駐車場については、民間事業者への運営委託ではなく、駐車場スペース
を事業者へ貸付け、税外収入を確保しながら、事業者側の負担により、車両の機械式ゲートや精算機の駐車場管理システム等を導入することで、利用者の利便性の向上、駐車場の効率的な運用を実現していくことを検討しております。 利用料金については、本庁舎等整備工事以前にあった駐車場と同様、来庁者の方は原則無料とし、区民会館利用者等、一般の利用者は有料とすることを想定しております。ご提案の1日あたりの上限額の設定や割引制度についても、今後、駐車場運営事業者を選定していく中で、事業者とも協議し、検討してまいります。