公明党 世田谷区議会議員 河村 みどり

活動記録

【がん相談室 in うめとぴあ *ウィッグ等助成事業】

2023年12月03日

世田谷区は今年10月より「#がん患者ウィッグ胸部補整具購入費用等助成事業」をスタートさせることが出来ました💨💨
https://www.city.setagaya.lg.jp/mokuji/fukushi/003/010/d00205297.html
本年3月の予算特別委員会において、私自身の乳がんの治療の経験から質疑をさせていただき、「ウィッグや乳房補正具の購入事業の創設」と「サロンを通して気軽にアドバイスを受けられる機会の創設」を求めてきました。
#うめとぴあ の保健センターでは従前よりがん相談を行なっていますが、この度、アピアランスケアのご相談とともにウィッグの展示も始まっています。
本日は事業が始まり2か月が経過したところで、相談室での事業の状況について、お聞きして参りました。
まだまだ、スタートしたばかりの事業でもあり、課題があることも見えてきましたので、さらに充実できるように取り組んで参りたいと思っています。
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令和5年3月の予算特別委員会での質疑を掲載いたします。

◆河村みどり 委員 代表質問でも取り上げましたがん患者へのアピアランスケアについて質問させていただきます。アピアランスケアとは、がん治療副作用による脱毛、皮膚や爪の変色、手術による傷痕など、外見の変化に対して、患者の悩みに対処し支援することをいいます。私自身も十数年前にがんに罹患し、抗がん剤治療の影響で髪の毛が抜けてしまい、当時、小学生だった息子の卒業式のために慌ててそろえたかつら、ウィッグをかぶって出席した経験があります。当時は病の不安を抱え、ケアの知識も不足している中で、現実の日常生活に踏み出さなければならず、アピアランスケアという支援につながることができていたら、どれほど心強かったかと実感しています。
代表質問では、区のがん相談にアピアランスケアの視点を盛り込んだ相談のメニューの拡充を求め、十分な対応ができるよう強化するとの前向きな答弁を頂戴したところです。港区のがん相談では、看護師、社会保険労務士のほかにアピアランスアドバイザーががん患者の相談を受け付けており、気軽に相談できるサロン、例えば肌の保湿や爪のケアなどのサロン、そういったものも定期的に開催し、がん患者に寄り添う取組を行っています。
区では、令和四年度からオンライン相談を開始していますが、アピアランスケアにおいても患者にとって外出せずに相談が受けられる選択肢は大変重要です。また、サロンを通して気軽にアドバイスを受けられる機会も患者の助けになると考えます。見解を伺います。

◎松本 世田谷保健所副所長 区のがん相談では、今、委員よりお話しありましたように、今年度より対面相談をオンラインでも実施できるようにし、そのほかにも、中央図書館で実施しました出張相談を来年度は尾山台図書館でも実施するなど、がん相談の利便性の向上に努めております。
また、令和二年度より保健センターにおいて、がんに関する書籍等が閲覧できるがん情報コーナーを開設し、平日にがん相談の対応ができるように強化いたしました。今後、がん情報コーナーにウィッグ等の見本を陳列し、活用方法等を案内することも考えております。がん情報コーナーががんに関して悩みを持つ区民が気軽にお話しができる一次相談窓口として、より機能を発揮するよう、まずは区内で活動しておりますがんサロンなどの情報を収集し、連携に努めるなど充実を図ってまいります。

◆河村みどり 委員 今後の展開について、医療機関や支援団体等から御意見を伺って体制を進めていただけるとのことです。
このアピアランスケアは、個人の症状によって支援も多岐にわたることから、最後まで個々の悩みに寄り添えるように、例えば美容関係など専門知識を有する様々な地域資源の活用も考えられると思いますが、その点、いかがでしょうか。

◎松本 世田谷保健所副所長 がん治療では、外見に変化が生じ、今までどおりの生活を送りにくく感じる場合や、就労意欲、社会参加を低下させることもあることから、アピアランスケアを活用した多岐にわたる支援が必要です。そのため、がん患者等支援ネットワーク会議に参加する区内のがん診療連携拠点病院やがん患者団体等との意見交換を通じ、アピアランスケアが必要な方々が日常生活においてどのような情報を必要としているのか、また地域にどのような支援があるかなど情報収集に努めてまいります。また、必要に応じて地域でがん患者と接し、理解のある方々との意見交換を行うなど、地域資源との連携の在り方を検討してまいります。

◆河村みどり 委員 就労、就学など社会生活を送っていく上で、ウィッグなどの外見を整える用具は欠かすことはできません。ウィッグや乳房補正具の購入事業の創設について、改めて来年度からの速やかな実施を求めさせていただきたいと思います。
その上で、購入の事業の項目にリースなどの選択肢があってもよいのではないでしょうか。実は私自身、購入したばかりのウィッグ、卒業式に使用したものの、どうしても自分らしくいるということができずに、その後は一度も使用することなく、最後まで帽子で過ごしてきたという経験があります。経済的支援について、リースという選択肢も位置づけられないでしょうか、見解を伺います。

◎松本 世田谷保健所副所長 アピアランスケアでは、心理的な支援とともに経済的な支援も重要であり、区としましても、東京都による補助の有効活用も含め、アピアランスケアの経済的支援について検討を進めております。委員のお話しのとおり、ウィッグについては、購入のほかリースによるものもあり、価格も多様で、場面に合わせたものや帽子つきのウィッグなど様々なものがございます。そのため、区民のニーズに寄り添ったきめ細やかなアピアランスケアを実現するため、本年三月と五月に開催予定のがん対策推進委員会やがん患者等支援ネットワーク会議において御意見をいただき、区としての対策をまとめてまいります。

◆河村みどり 委員 最後に、小児がんのお子さんの視点、また男性の視点でのアピアランスケアも重要と考えます。今後、その点についても推進を図っていただくことを要望し、次の質問に移らせていただきます。