【H30年 第1回定例会 No.2 休日・夜間保育園の設置について】
本日も引き続き、2/22の一般質問の内容を掲載します(^^♪
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休日・夜間保育園の設置について質問します。
総務省の調査で専業主婦と共働きの世帯を比較すると、1980年に専業主婦世帯が6割超だったのが、2015年には共働き世帯が6割を超え逆転しています。
地域の方から、土日に営業している仕事に就いていたものの、生まれた子どもの預け先がないので、仕事が続けられなくなった話しをお聞きしました。
女性の社会進出に伴い、働き方も多様化し、休日・夜間保育のニーズも益々広がってきているのではないでしょうか。
本年1月現在、区内79あるベビーホテルのうち、24時間保育が4か所、区の認可保育園5園で行っている延長保育とほぼ同時刻までの午後10時及びそれ以降の保育をしている施設が12か所あり、夜間保育の受け皿として確実にニーズに繋がっていると考えます。
昨年12月、区議団で福岡市にある夜間保育を行っている「どろんこ保育園」を視察して頂きました。
日中の保育以外に併設している夜間保育は、延長時間も含めると朝7時~深夜2時まで開園している定員55名の認可保育園です。
この保育園は、飲食店が立ち並ぶ歓楽街中洲のほど近い場所にありますが、夜間保育に通っている保護者の職業は半分以上がサラリーマンで残りの半数が自営業だということに大変驚きました。
会社員、公務員、中には児童相談所や図書館の職員もおられ、報道関係、看護師にカメラマンなど、実に様々な職種の方々の利用実態は、まさしく区の状況にも当てはまるのではないでしょうか。
一方、施設側の受入れ体制にも工夫を凝らし、職員の勤務時間を基本10時間勤務の週休3日制とし深夜勤務の働き方へも配慮された就労環境を整えていました。
全国夜間保育連盟の会長も務める「どろんこ保育園」の天久理事長は、夜間に保育を必要とする子どもにも等しく保育を保障するのが保育行政の理念だと、認可夜間保育園の必要性を訴えています。
ここで2点質問します。
1点目に、昨年の決算特別委員会での岡本議員の夜間保育拡充についての質疑に対し、今年度中に検討を行っていくとの答弁がありました。
現在の進捗状況と今後の具体的な保育施策としての展開に向けての計画を伺います。
2点目は、休日・夜間保育の拡充に向けての保育士の確保や財政上の課題の克服を、例えば福岡市のような先進事例を参考にし、事業所の誘致を図るべきと考えます。
まずは、新たなモデル実施から、休日・夜間保育の拡充を求めます。
区の見解をお聞きします。
答弁
1点目
多様な保育の実施にあたっては、現状の実績に限らずに潜在的なものも含めたニーズの把握、現行の補助制度の見直しにより拡大が進むのか等、実施にあたってのハードルを課題として認識し、その解決策を具体的に示していくことが重要だ。
現在は、これらの課題整理と実施可能な事業者があるかどうかについて、個別具体に調整を行っており、一定程度の方向性を示していきたいと考えている。
2点目
保育人材の確保や財源上の課題を踏まえ、現実に向けたロードマップを描いていくことが必要と考えている。
加えて、既存事業者への働きかけはもちろんのこと、例えばモデルとして、統合する区立保育園跡地へ事業者誘致する際に多様な保育の実施を条件付けする等、出来ることはすぐに行っていきたいと考えている。
現在、検討中の区立保育園のあり方について、多様な保育は大きな柱であり、必要な保育施策を展開してまいる。