【第4回定例会 一般質問№3 世田谷の都市農業振興について】
本日は、最後の質問となりました世田谷の農業振興の推進についてを掲載します。
これまで公明党は持続可能な都市農業振興を一貫して訴え続け、推進してきました。
区としても高齢化や後継者不足などで農業者が年々減少している状況をふまえ、農業経営での問題解決を支援することは、都市農地の保全につながると考えます。
そのことから、2つの観点から質疑をしました。
第1に、夜間の街路灯による農作物の光害についてです。
先日、農地の周辺に設置されている街路灯の夜間照明で、特にホウレンソウの花茎の抽苔(花をつけた茎が伸びること)の促進で販売出来なくなるという被害が発生していると、農業者より訴えがありました。
防犯上や安全性の観点から、わたくしたちの日常生活に欠かせない夜間の街路灯ですが、環境省はこの夜間照明が原因で農作物の生育に多大な影響がある光害対策のガイドラインを策定。
数年前に、大学や企業等が共同で「疑似白色LED」を開発しました。
この疑似白色LEDは、人には通常の街路灯と変わらない自然な光ですが、農作物の生育にも影響が少ないというものです。製品の効果・有効性について、速やかに調査を行うべきと訴え、その上で、現在個別対応を行っている被害の対象となる街路灯において、丁寧な対応を求めると共に、今後の被害の防止策に対する区の見解を求めました!
第2に、本年の予算特別委員会でも取り上げました農地におけるハクビシン・アライグマ等の害獣駆除についてです。
ハクビシン・アライグマ共にブドウなど糖度の高い果物などを中心に、区内の農作物の被害が続いています。
特にハクビシンの妊娠期間は2か月と短く、年に2~3回出産することから、近年爆発的な繁殖に至り、空き家等の家屋に住み着き、区内全域で目撃情報が確認されています。
こうした状況を踏まえて、今年より新たに東京都の補助金を活用した農作物獣害防止対策事業が開始され、家屋に加え農地の対策が施されました。
更なる拡充を求めるとともに、予防型行政として捕獲するだけの対症療法に限らず、発生抑制の観点からの取組みについても求めました!