令和4年予算特別委員会
2022年03月17日
予算特別委員会5日目 令和4年3月17日 都市整備所管
質疑内容
①仮称北烏山7丁目緑地、岩崎学生寮周辺の樹林地の活用について
質問1
今般、岩崎学生寮周辺の3haの樹林地において土地所有者である住友不動産と合意が整い、今月正式に基本協定の締結を取り交わす運びになった。今後の緑地整備に向けた進め方について伺う。
答弁
整備着手の時期は、基本的な調査の実施、住民参加による計画の策定、設計などで5年程度かかるものと想定され、用地全体の取得後の令和8年度以降になるものと見込んでいる。道路については、来年度に道路認定及び寄付による用地取得を行い、令和5年度以降、設計・工事を進める。
質問2
土地の取得費用と整備費に関しては、国費と財調でほほ賄えると聞いているが、樹林を活かした緑地整備の整備後の毎年発生する維持管理費については、どの程度想定しているか。
答弁
同様の規模の他公園の例などから、約2000万円から3000万円程度と想定される。
質問3
維持管理コストの低減を図るためにもpark-PFIなどの手法を取り入れた官民連携による整備、税外収入の確保を図ることは重要と考える。残された貴重な緑という財産を活かし、地域住民の日常生活に潤いを与えるとともに、今後新たな魅力を創出し公有財産としての価値を高め、防災力を向上させる緑地として、さらに税外収入で維持管理コストの低減を図るため、官民連携による利活用を求める。
答弁
基本計画の策定と合わせて、民間企業へのサウンディング調査などにより、park-PFIなど官民連携手法の導入の可能性などについて調査・検討していく。
②シェアサイクル実証実験について 先月の公共交通機関対策等特別委員会において、令和2年4月から今年度まで取り組んできた民間シェアサイクル実証実験をさらに2年間延長し、令和5年度末まで行うことが報告された。この2年間の実証実験での報告によると、烏山地域にステーション設置が進んでいないため、利用回数が増えていないことを課題にあげ、今後本格実施を見据え、区内全域に広げ効果検証を図るため、公有地についても順次拡大をしていくとのこと。
質問1
今後、利便性の観点からシェアサイクルを広げるためのキーワードは、駅前へのステーション設置であり、千歳烏山駅周辺に複数ある区立駐輪場へのステーション設置と併せて駅前の区民利用施設への促進が更なる地域の移動の利便性につながると考える。
答弁
駅周辺にある区立自転車等駐車場内の設置を検討しており、ステーション設置について区としても協力を進めていく。
質問2
千歳烏山駅は駐輪場問題などの課題を抱えている。全面的な解決まで至らないものの、民間シェアサイクルの導入の機会を得たことを地域課題に上手く利用し貢献できないか。
答弁
現在行っている実証実験において、千歳烏山駅周辺の放置自転車の課題についても事業者と共有を図りながら、シェアサイクルの普及促進を支援して参る。
質問3
烏山地域では、北烏山7丁目岩崎学生寮の緑地整備が数年先に見え、この緑地の目と鼻の先に日女体大がある。また、本年1月には給田1丁目の第一生命グランド内にグランド「J&Sフィールド」がオープンし、日女体と区民に開放された。さらに現在、同施設内にファミリー向けや学生向けなどの住宅が建設中で、今後住民の増加が見込まれる。今般の民間シェアサイクルで新たな烏山の各拠点を繋いでいくことにより烏山地域の魅力向上、街の活性化に効果が発揮されると考えるが区の見解を聞く。
答弁
烏山地域は、街が大きく変わるターニングポイントを迎えている。新たに生まれる地域資源や既存の施設を繋ぎ、区民利用を高め、フルに活用することは、烏山地域の活性化に重要と考える。関係各所と連携し、地域経営の視点に立って、シェアサイクルの導入など、希少な公共空の有効利用を推進し、交通環境の向上によるまちの魅力向上につなげる。
③公共交通不便地域対策について
質問1
今般、東急バスのオンデマンドのモデル実施を行っているが、東急バス以外の地域に広げるためにも民間の手腕を活用して共通の予約システムを構築ができないか。現在、検討している砧のモデル運行を待つことなく、交通不便対策に向けた検討を行うべきと考える。
答弁
道路整備の進捗と合わせた新規路線の導入・既存バス路線の活用や民間事業者の新しい取り組みとの連携などについても視野に入れながら検討を進めて参る。
質問2
昨年の予算特別委員会にて質疑した給田1丁目の「第一生命グランド」に接する給田六所神社通り・主要生活同度122号線の整備が完了した暁には、コニュニティーバスを通せる可能性があり、地域住民が長年待ち望んでいる。現在の進捗状況を聞く。
答弁
1. 主要生活道路122号線給田六所神社前通りは、地区内の南北方向の交通環境の向上を目的とした幅員12mの計画道路で、上祖師谷七丁目付近の延長約330mをⅠ期区間として、また、その南側、上祖師谷五丁目付近の延長約320mをⅡ期区間として、それぞれ事業を進めている。
2. Ⅰ期区間につきましては、今年度2件の用地取得を行うことができ、現在の用地取得率は、約96%に達している。
また、一部約120mの区間で既に道路築造工事が完成しているが、それ以外の仮整備を行っている約180mの区間で、無電柱化工事に向けた企業者の関連工事に着手している。
3.一方、Ⅱ期区間につきましては、今年度、契約見込みを含め2件の用地取得を行うことで、今年度末時点で用地取得率約87%を見込んでおり、連続した約210mの区間での用地取得が完了する予定です。
4.今後も引き続き、残る未買収地の用地取得に注力すると共に、築造所管である土木部と連携しながら、下水道等の企業者工事の調整や、無電柱化工事に向けた設計業務などを進め、事業の早期完了に向け、全力で取り組んでいく。